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?トラック事業者にとっての必要条件

まず、コンテナ輸送の大きな部分を担っていると思われるトラック事業者が阪神間の海上輸送を利用するための必要条件を検討するため、トラック事業者がどのような条件で阪神間においてコンテナ輸送を実施しているかを検証することとし、以下でコスト、時間、利便性、安全性などの点のトラック事業者における荷主ニ一ズヘの対応の現状をとりまとめる。

ア)料金

大阪港〜神戸港間の輸送費用(基準運賃)は40フィート1本61,870円、20フィート1本39,800円である。トラック事業者のアンケート回答にも見られたように事業者問の競争が激しいこと、荷主のコストダウンの要請が強いこと、「元請〜下請〜孫請」といったコンテナ運送業界の複雑な構造、さらには外航船社を主な荷主として輸送量の安定している事業者もあれば、メーカーや商社の貨物を主に輸送する事業者もあるなど、運賃は荷主の業種、規模、輸送頻度などによって異なっていること等を勘案すると、実勢運賃が基準運賃を下回っているケースも多いと思われる。

表6-4 海上コンテナドレージタリフ

区間 距離(km) 届出運賃(円)
20フィート 40フィート
神戸港P.I〜大阪南港 50 39,800 61,870
神戸港六甲I〜大阪南港 50 39,800 61,870
神戸港P.I〜枚方市 70 49,650 77,280
神戸港P.I〜京都市 90 59,480 92,710
神戸港P.I〜姫路市 70 49,600 77,280
大阪南港〜枚方市 40 34,900 54,150
大阪南港〜京都市 60 44,730 69,580
大阪南港〜堺市 10 20,140 30,900
大阪南港〜姫路市 94 64,140 100,440
(注)大阪〜神戸間で阪神高速道路利用の場合は左の運賃に2,000円が加算される。
出典「海上コンテナ運賃表」

 

 

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